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毒草のヨウシュヤマゴボウ

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ハーブじゃないヨウシュヤマゴボウです。ヤマゴボウ科の多年草です。
耐寒性があって、地上部分は冬に枯れますが、肥大した根茎から翌年芽を出します。道端にも草丈50cmくらいの小さなヨウシュヤマゴボウを見かけます。
雑草として引っこ抜かれています。放置すると2m以上の大型に育つので嫌われているようです。
ヤマゴボウもヨウシュヤマゴボウもいずれも毒草です。
ヤマゴボウは花穂が上を向いて直立し、果実は分果しています。
ヨウシュヤマゴボウは花穂が下を向いて垂れ、果実は分果しません。
一目で違いが分かります。

ヤマゴボウやヨウシュヤマゴボウは何の役にも立たないか?

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ヨウシュヤマゴボウは英名のインクベリーの名前の通りの黒い果実をつけます。
この実をすりつぶして、染色に使えます。
ヤマゴボウの根は漢方の「商陸」という生薬になり、利尿剤として使えますよ。
ヨウシュヤマゴボウの根に抗腫瘍作用と感染防御の作用が認められ、抗ガン、抗エイズ薬として研究されているそうです。

ヤマゴボウやヨウシュヤマゴボウの危険性は?

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どちらも毒草で、食べると嘔吐、下痢などの中毒症状を起こします。毒性は根>波>実の順に強いです。
実の毒性は弱く、食べても大丈夫かもしれませんが、やめておくのが無難です。
「ヤマゴボウ漬け」として市販されるのは、キク科のモリアザミの根の漬物で、全くの別物です。
ヤマゴボウやヨウシュヤマゴボウの根は、有毒で食べられません。
ヤマゴボウやヨウシュヤマゴボウの根に関しては、使い方によっては薬効あり。
使い方を誤れば、毒ということです。これは、トリカブト、ハシリドコロ、スズランなどの毒草にも共通します。
根に比べて毒性の弱い葉は、茹でておひたしにして食べられるとも言われます。
ヤマゴボウの葉をつなぎに使ったソバも、ネット上で紹介されています。
少量ならば、健康被害はないようです。
ハーブのコンフリーに関する厚生労働省の勧告が思い出だされますね。。
ハーブじゃないヨウシュヤマゴボウです。

<strong>ハーブじゃないヨウシュヤマゴボウ</strong>

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茎は直径5cmを超え、ノコギリなど、切り落とせそうな工具がないと処分は難しいですね。

今回の事件!

兵庫県で40代の男性が「身体にいい」と勧められて有毒ごぼうのヨウシュヤマゴボウの根っこを食べてしまったという
ニュースが話題になりつつあります。
普段日常で食べているゴボウとヨウシュヤマゴボウは違うのか。ヨウシュヤマゴボウが誤って口に入ってしまう危険はどのくらいあるのか。
その辺りが非常に気になる事件ですね。

おなじ「ゴボウ」という名前を持っているため、種類も近いのではないか、ゴボウと同じように根が食用になるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、食用のゴボウはアザミの仲間で葉は少しとげとげしています。
一方、ヨウシュヤマゴボウは柔らかい葉を持ち、見た目もまったく異なります。
このヨウシュヤマゴボウ、北アメリカ原産で明治時代以降に日本に帰化した植物と言われ、住宅街の空き地などでもよく見かける植物です。
夏になると黒く熟したぶどうのような実をたくさん付けるのを見たことがある人も多いはずです。

有毒ゴボウのヨウシュヤマゴボウは根だけでなく植物全体が有毒です。
おいしそうな黒い実にも毒が含まれているためお子さんなどがこの実を口に入れてしまう危険性がありますので、注意が必要です。
有毒ゴボウのヨウシュヤマゴボウは根だけでなく植物全体が有毒です。

ヨウシュヤマゴボウをうっかり食べてしまう危険性は?

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今回ニュースになったことで、このヨウシュヤマゴボウをうっかり日常生活のなかで食べてしまったりしないのか、
と心配されている方もいるかと思いますが、間違ってスーパーの店頭に並んでしまったことはあるのか、という点ですが、
ほぼ100%スーパーで間違って売られることはありませんのでご安心を。普通のゴボウとヨウシュヤマゴボウが似ているのは
その名前だけで、植物としての見た目も、生えている場所もまったく違います。
山菜取りで誤って有毒植物を食べてしまうという事件も年に何回か話題になります。
こちらは食用のものと有毒のものの見た目が似ているために誤って有毒のほうを食べてしまった、という例が大半を占めています。
ですので、ふつうに暮らしている限りヨウシュヤマゴボウの根をゴボウと間違って口にする機会はまずありませんので、安心してください。
むしろ、先ほど書いたように、
お子さんがその実を食べてしまうことに注意してくださいね。

まとめ

ヨウシュヤマゴボウとふつうのゴボウはまったく違う植物なのに、なんで同じゴボウなのか不思議ですね。
お騒がせ植物のヨウシュヤマゴボウ、至るところに生えている雑草ですので、現物を見てみるのも手かと思います。